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2025.07.14 07:15

働く女性、生成AIを週数回以上利用は4割弱 個人先行・企業後手が鮮明

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働く女性の生成AI利用が広がりを見せる一方で、職場での活用は限定的にとどまっている――。女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』を運営する株式会社キャリアデザインセンターが働く女性364名を対象に実施した調査によると、生成AIを頻繁に利用している女性は36.8%で、何らかの形で利用経験がある人は約57%に達した。

クリエイティブ系とエンジニア系が他職種を大きくリード

職種別の生成AI利用状況(ほぼ毎日〜週に数回)を見ると、最も利用率が高いのは「クリエイティブ系」で66.7%。次いで「エンジニア系」が57.1%と、この2職種が他を大きく引き離している。その他の職種は「サービス・販売系」(41.8%)、「介護・医療・福祉系」(36.7%)、「営業系」(32.4%)、「事務・経理・人事系」(32.2%)と30〜40%台で比較的近い水準となっている。

「生成AI、どれくらい使ってる?」『女の転職type』会員アンケートより
「生成AI、どれくらい使ってる?」『女の転職type』会員アンケートより

仕事では「文書作成・検索」、プライベートでは「情報収集・相談」

生成AIの利用目的について見ると、仕事では「文書作成や事務」(66.9%)が最多で、「情報収集・検索」(63.8%)、「アイデア出し」(40.0%)が続いた。

「仕事のどんな場面で、生成AIを使ってる?」女の転職type』会員アンケートより
「仕事のどんな場面で、生成AIを使ってる?」女の転職type』会員アンケートより

一方、プライベートでは「情報収集・検索」(61.7%)がトップで、「AIとの日常会話・相談」(40.7%)、「画像やデザインの生成」(29.2%)が上位に入った。仕事では効率化重視、プライベートでは相談相手として活用する傾向が鮮明に分かれている。

プライベートのどんな場面で、生成AIを使ってる?」『女の転職type』会員アンケートより
プライベートのどんな場面で、生成AIを使ってる?」『女の転職type』会員アンケートより

「プライベートだけ」利用者が半数近く

利用場面について注目すべきは、「プライベートだけで使用」が47.6%で最も多く、「仕事だけで使用」はわずか9.9%にとどまった点だ。「仕事とプライベート両方で使用」は42.5%となった。

生成AIを利用する働く女性の9割以上がプライベートでも活用しており、「仕事のみ」での利用は少数派となっている。

「仕事とプライベート、どっちで使う?」『女の転職type』会員アンケートより
「仕事とプライベート、どっちで使う?」『女の転職type』会員アンケートより
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文=池田美樹

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