生成AIの活用が広く一般にも浸透しつつあるが、推し活にも生成AIを活用している人が増えてきているようだ。ただ、その活用方法が「こういう使い方するんだ」と、アイドルの推し活をしている筆者でさえ思いつかなかった使い方をしていたことが、推し活応援メディア「Oshicoco」の調査でわかった。
それによると、まず推し活で生成AIを使ったことはあるかの問に、47%の人が「ある」と回答。ビジネスでの活用が注目されているが、こうした私的活動にも利用されだしているところに、かなり一般にも生成AIが浸透してきていることが伺える。

では、どんな用途で生成AIを活用しているのかの質問に、「小説や物語を書く」が35%でトップ。次いで「推し活に関する調べもの」が33%、「画像を作る」が21%となっている。これは、4つの選択肢の中から1つだけ選ぶ回答形式なのだが、それでも小説や物語を書くが1/3以上を占めていることに驚いた。

具体的には、たとえば「推し」と「自分自身」や「推しとその周囲のメンバー」などを登場人物とし、創作を楽しむいわゆる2次創作小説のような使い方だ。個人的に楽しむだけでなく、コミケなどに出品する人もいるかもしれないが、最近はシチュエーションやキャラクター設定を入力するだけで物語が生成できるため、創作にかかる労力がだいぶ軽減されているという。アイデアの壁打ち役としても利用されており、創作活動をしている人たちにとっては、生成AIをうまく活用できるかが鍵になるのかもしれない。
一方、「推し活に関する調べもの」は、膨大な情報から効率よくまとめて提示してくれる生成AIは、非常に頼りになる。若干情報が古いときもあるが、概ね役に立っていると筆者も感じている。また、「画像を作る」は、最近の「◯◯風」といった画像生成やTikTokの「人魚になる」といった動画生成など、推しの写真を変換生成して楽しんでいるのを多く見かける。