私たちが当たり前と思いがちなものの1つに睡眠がある。だが睡眠は私たちの心身の健康や仕事のパフォーマンス、キャリアの成功の基盤だ。米国人のなんと52%が仕事のストレスで睡眠が妨げられていると指摘しており、あなたもそうした人の1人かもしれない。寝つきが悪かったり、十分な睡眠がとれなかったりするとトラブルを招く。睡眠の専門家は、目が冴えて眠れないが体は悲鳴を上げているときに、5分以内に眠りにつくための8つの方法を提案している。
睡眠科学コーチ伝授の方法
研究によると、十分な睡眠を取らなければ心臓発作や脳卒中のリスクが高くなり、心疾患による死亡リスクは2倍以上になる。うつ病や免疫機能の低下、体重増加、高血圧、2型糖尿病にもつながる。
睡眠不足になると気難しくなり、デスクワーク中に居眠りしやすくなる。睡眠の専門家は、頭をすっきりとさせ、1日の残りのためのエネルギーを確保するために、仕事中に昼寝をすることを勧めている。
研究によると、質の良い睡眠は脳の健康をサポートし、認知機能の低下を招く6つの要因の1つであるプラークを取り除くという。疲れて横になっても、しばらく目が冴えて眠れない──。そんな人のために、寝具メーカーAmerisleepの公認睡眠科学コーチ、ロージー・オスムンが勧める、5分もかからず寝る前に実行して睡眠をたっぷりとれる8つの方法を下記に紹介する。
1. ゆっくりと深い呼吸をする
「呼吸パターンは自律神経系に重要な役割を果たす」とオスムンは言い、非常に効果的なテクニックとして「4-7-8呼吸法」を勧める。「上顎の前歯の裏側の歯茎との境目に舌先を当てて息を完全に吐き、次に1から4までカウントしながら鼻から息を吸う。息を止めて7カウント数え、1から8まで数えながらゆっくりと息を吐き出す」と説明する。
オスムンによると、この呼吸法を数サイクル繰り返すと神経系を落ち着かせることができるため、早く眠りにつきたい人には理想的だという。