学生ローンの返済に悩まされることもなく、年収10万ドル(約1500万円)以上を稼げたら。そんな未来を想像できるだろうか。
現在、米国人の多くが学生ローンの返済に苦しんでいる。そんななか、無料で取得できるAI関連の資格が、この経済的ギャップを埋める有効な手段として注目されている。高額な4年制大学に通うことなく、収入を大幅にアップさせることが可能だからだ。
米国の労働者が直面している厳しい現実を端的に示す統計をいくつか紹介しよう。
・約4300万人の米国人が学生ローンの返済に追われている(Best Collegesの報告より)
・連邦学生ローンの残高は2007年から18年間で3倍に膨れ上がった
・米国の成人の約3人に1人が、学生ローンを利用した経験がある
・2020年、全米州議会議員連盟(NCSL)は「学生ローンの未返済残高は1兆6000億ドル(約235兆円)を超え、クレジットカードや自動車ローンを上回り、住宅ローンに次ぐ第2位の消費者債務となっている」と報告した
・とりわけ債務の重荷が大きいのは獣医学部卒業者で、以下のような専門職を目指した卒業生も同様である。
1. 歯学部:平均29万6500ドル(約4354万円)
2. 医学部:平均21万2341ドル(約3118万円)
3. 薬学部:平均17万956ドル(約2510万円)
4. 法科大学院:平均13万2740ドル(約1949万円)
大学院卒で高収入を得ている人々でさえ、その裏には高額の借金がついてまわる。これが、現在の米国人労働者を取り巻く現実である。