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2017.11.08 12:00

スナップチャット、成長に陰り 455億円の赤字で株価大幅下落

共同創業者のエヴァン・シュピーゲル(右)とボビー・マーフィー(左)(Photo by Drew Angerer/Getty Images)

スナップチャットを運営するスナップが11月7日、第3四半期決算を報告した。今年3月にIPOを果たしたスナップの株価は下落し、共同創業者らの資産額は合計で少なくとも10億ドル以上急落している。

スナップの株価は7日の午後5時30分時点で16%の下落で、共同創業者のエヴァン・シュピーゲルとボビー・マーフィーらはそれぞれ5億ドルの資産を失った。2名の資産額はそれぞれ約34億ドルから、29億ドル(約3300億円)にまで減っている。

スナップチャットは今四半期で売上、利益、ユーザー成長率の3点全てでアナリスト予測を下回った。とりわけユーザー数の伸び悩みは顕著であり、第2四半期から第3四半期にかけてのDAU(デイリー・アクティブ・ユーザー数)の伸びはわずか3%にとどまった。最終損益は4億4320ドル(約455億円)の赤字で、前年同期から赤字額は3倍以上に膨らんでいる。

シュピーゲルとマーフィーの2名は今年8月の第2四半期決算報告後にも、合計で10億ドルの資産を減らしていた。その際に2名は今年8月でロックアップ期間が終了する、彼らのスナップの持ち株を売却する意思はないと宣言していた。スナップの株価は第1四半期の決算発表の際にも下落し、2名の資産額は合計12億ドルの低下となっていた。

シュピーゲルとマーフィーは世界で4名しかいない、30歳以下で自力でビリオネアになった人物のうちの2名であり、依然として彼らが大金持ちであることに変わりはない。3月にスナップが上場を果たした時点では、二人はそれぞれ54億ドル(約6100億円)の資産を持っていた。

11月7日の取引終了時点でスナップの株価はIPO当時の初値の24ドルから、約47%も下落しており、15ドル付近での取引きとなっている。

シュピーゲルとマーフィーらはスタンフォード大学のクラスメートで、2011年にスナップを創業した。シュピーゲルが初めてフォーブスのビリオネアリストに登場したのは2015年のことだ。当時スナップチャットの企業価値は10億ドルとされ、シュピーゲルの資産額は15億ドルと算定された。

編集=上田裕資

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