ホテルの直前割予約、狙い目は当日午後4時以降

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ホテルの費用を最小限に抑えたい? それなら、最後の最後まで待つと格安の部屋を予約できるかもしれない。

航空券は搭乗日が近づくにつれ価格が上昇する傾向にあるが、ホテルの宿泊料金はその逆だ。ホテルは常に客室稼働率の最大化を目指しているため、多くの施設は目標の稼働率に至らない場合は料金を下げる。チェックインの数日前や到着日当日にホテルの宿泊費が下がることが多いのもそういうわけだ。

ホテルの直前割情報を提供しているホテルトゥナイト(HotelTonight)の共同創業者、サム・シャンク最高経営責任者(CEO)は「早めに予約しなければホテルが満室になり、大金を費やすことになる、というのは誤解だ」と語る。

「実際は、ホテルの価格は待てば待つほど下がる」とシャンク。「まだ計画を立てていないのであれば、それが功を奏してお得な部屋を見つけられるかもしれない」。シャンクによると、ホテルトゥナイトで当日予約をした場合、前日の予約と比べて値段は平均10%低くなる。

最後の最後まで待つこと

格安料金を徹底的に追求したい人は、料金が最も下がる魔法の時間帯を知っておこう。シャンクによれば、「チェックイン日を通じて価格は減少を続ける」ものの、「到着日の午後4時になっても空室があれば、このままでは部屋が埋まらないことがホテル側にとって確実になる。そうなると、価格を超格安に下げるのをいとわなくなる」という。

即予約する準備をしておく

ホテルトゥナイトは数カ月前、1日に1度だけ利用できる「デーリー・ドロップ(Daily Drop)」機能を導入した。「多くの場合、ホテルトゥナイトの通常料金と比べて30%の割引が得られる。通常料金は既に割安なので、超格安の料金になる」(シャンク)

ただし、予約できる時間は15分間だけだ。「私たちはこれを“短命割引”と呼んでいる」とシャンク。「ホテルがこの超格安料金を安心して提供できるのもそれが理由だ」

自分が住む街で観光客になる

あなたが思い付きの計画を楽しむタイプなら、シャンクは週末を簡単にグレードアップする方法として、ステイケーション(近場での休暇)を勧めている。「十分に活用されていないが、自分が住む街や近くの街を見て回る方法だ」

「私はかなりのホテルマニアで、新しいホテルに滞在するたびに大量のエンドルフィンが出る。コストや移動時間をあまりかけることなく、住んでいる場所で楽しい時間を過ごせるかもしれない」。またシャンクは、週末の予定が中止になった場合にステイケーションが素晴らしい代替案になると語った。

編集=遠藤宗生

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