2024.04.27 18:00

「購入を避けるべき」5つの自動車ブランド2024年版 米消費者情報誌が発表

安井克至

販売店で展示されているジープ・グランドチェロキー (Shutterstock)

米国の非営利団体組織「コンシューマーズ・ユニオン」が運営する『コンシューマー・レポート(CR)』は、自動車の購入に関するアドバイスを求める消費者にとって不可欠な情報サイト/雑誌だ。CRは毎年、独自の試験・調査に基づく「最も優れた自動車」を発表していることで知られているが、彼らが公表する「最も酷い自動車ブランド」もまた同様に、新しい乗用車やピックアップトラック、SUVを購入する人にとって必須の情報である。

この記事では、CRが挙げている2024年版「購入を避けるべき5つの自動車ブランド」と、それら各ブランドに対する筆者の見解を紹介する。

リビアン:55点

リビアンは確かに、2009年の設立当時は、電気自動車(EV)の世界に革新的な新風を巻き起こすと歓迎された。しかし、同社のいくつかのクルマは、特にフロントから見ると、筆者には進歩してないコンセプトカーのように見える。
リビアンR1S(Rivian)

リビアンR1S(Rivian)

リビアンは現在、電動ピックアップの「R1T」とそのSUV版「R1S」という2つのモデルしか販売していない。CRの報告によると、両モデルとも性能は優れているが信頼性が低いという。ゆえにワースト5位、つまり(34ブランド中)下から5番目の自動車ブランドとして位置づけられた。

手厳しい評価だが、リビアンという会社自体も憂き目にあっている。同社の株価は今年に入って急落し、この4月には史上最安値を更新した。

GMC:53点

CRによると、GMCは単独車種でも良い評価を得たモデルを1台も持たないが、同社の「シエラ1500」は特にオーナーを悩ませているという。
GMCシエラ デナリ アルティメット(GMC)

GMCシエラ デナリ アルティメット(GMC)

シエラ1500は、もちろん、たくましくて威圧的で華やかなクルマだ。筆者が試乗した2023年モデルは、亜鉛メッキが施されたグリルと2つの力強い牽引フックをフロントに備え、パワーランニングボード(電動サイドステップ)や、必要になればサイでも動かせそうなスチール製バンパーを装備。ウインチやスキッドプレート、極太のタイヤも装着されていた。

しかし、調査対象者の報告によると、このピックアップトラックは、きしみ音や何かが弾けるような音、ガタガタという音など、騒音がうるさすぎるという。信頼性にも問題がある。
次ページ > ワースト3は?

翻訳=日下部博一

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事