2024.04.16 16:00

トヨタが新型「4ランナー」を米国で発表、ハイラックスサーフの系譜を継ぐSUV

安井克至
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デザインは新型タコマとの血縁的な類似を強く感じさせるものの、日本ではハイラックスサーフと呼ばれた初期の世代も思い起こさせる。リアのルーフトップは着脱できないが、リアのクオーターウインドウは初代のようにルーフに回り込んでいる。テールゲートのガラスは先代までと同じくゲート内部に下げて開けることが可能で、サーフボードのような長尺物を車体後部から突き出して積むことができる。
2025年型トヨタ 4ランナー (Toyota)

テールゲートのガラスは開閉可能(Toyota)

インテリアも多くをタコマと共有しており、車載インフォテインメントスクリーンは標準の8インチとオプションの14インチから選択できる。どちらもトヨタの最新のインフォテインメントソフトウェアが採用され、先代から大幅に使い勝手が改善された。Apple CarplayとAndroid Autoの双方に対応し、スマートフォンをワイヤレス接続できるほか、Qi(チー)ワイヤレス充電パッドも標準のUSB-Cポートに加えて用意されている。
2025年型トヨタ 4ランナー TRD Pro(Toyota)

2025年型トヨタ 4ランナー TRD Pro(Toyota)

他のすべての最新モデルと同様、4ランナーにも運転支援パッケージ「トヨタセーフティセンス3.0」が全車に標準装備される。この中には、後側方の車両を検知する「ブラインドスポットモニター」や、先行車との最適な車間距離を保つ全車速追従「レーダークルーズコントロール」、車線からはみ出しそうになるとステアリング制御が働く「レーントレーシングアシスト」、道路標識を車載ディスプレイに表示する「ロードサインアシスト」、危険を先読みして運転操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」などの機能が含まれる。
2025年型トヨタ 4ランナー トレイルハンター(Toyota)

2025年型トヨタ 4ランナー トレイルハンター(Toyota)

トヨタのピックアップトラックやSUVに通常設定されているすべてのトリムに加えて、新型4ランナーには「トレイルハンター」という新しい仕様も用意された。4輪駆動車用アクセサリーで有名な豪ARB社の「オールドマンエミュー」サスペンションのリモートリザーバー付き2.5インチ鍛造ショックをリアアクスルに装備し、同じくARBとともにデザインしたという専用ルーフラックも装着される。トーヨータイヤの「OPEN COUNTRY(オープンカントリー)」33インチオールテレーンタイヤを装着することで、最低地上高も前2インチ(約50mm)、後1.5インチ(約38mm)引き上げられた。

トレイルハンターには、20インチLEDライトバーが組み込まれたブロンズ仕上げのグリルとともにロックレールと高強度スチール製スキッドプレートも標準装備される。さらにトヨタは冒険旅の最中に電気器具が使えるように2400WのACインバーターも装備した。

2025年モデルの新型4ランナーは、米国では2024年秋に発売される予定だ。

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

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