「PS5 Pro」は年内発売が濃厚 GTA6をほぼ独占か

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1つのゲームが、あるゲーム機全体の命運を握ることはあるのだろうか? そのゲームが『Grand Theft Auto VI』(GTA6)なら、あり得るかもしれない。

PlayStation 5の性能強化版となる「PS5 Pro」が実際に開発されており、今年の年末商戦前に発売されるとのうわさが、ここにきて現実味を増している。Proモデルについては、レイトレーシング性能やレンダリング速度の強化、アップスケーリング、ベースとなる処理性能を指すTFLOPS(テラフロップス)の増加などが伝えられている。ソニーがうわさどおりにPS5 Proを発売し、GTA6も予定どおりに発売されれば、PS5 Proは間違いなく、ゲーム史上最速ペースの売り上げを記録することが保証されている同作をプレイする上で最高のプラットフォームになるだろう。

一方のXboxは、Series Xからさらに性能を強化したモデルが発売される可能性がかなり低い。マイクロソフトのゲーミング事業を率いるフィル・スペンサーは2023年6月、Series Xの性能強化版を開発する必要性を感じていないと明言。「そうしたフィードバックは今のところ受けていない。今のハードウエアで十分だ」と語っていた

ゲーム機市場のシェアはPSがXboxに2対1の差で勝っていることを考えると、PSはすでにGTA6がプレイできる最大のプラットフォームとなっている。だがソニーがPS5 Proを発売する一方で、マイクロソフトがXbox Series Xを維持するならば、GTA6をプレイしたい人がPSを選ぶべき理由はさらに大きくなる。

これはまた、PC版GTA6が同時に発売されないことからも、重要だ。ただ、開発元のロックスター・ゲームスは、PC版を同時期に発売できないわけではない。時間を置いてPC向けに「アップグレード版」ソフトをリリースし、ゲーム機向けソフトの購入者にもPC版を購入してもらおうという魂胆なのだろう。

主にPCでゲームをしている人も、GTA6をすぐプレイするにはゲーム機版を購入しなければならなくなる。GTA6ほどの期待作であれば、1、2年後のPC版発売を待ってはいられない人も多いだろう。そして、XboxはPS5 Proに匹敵する高性能モデルを発売するつもりはないとみられる。つまり、GTA6を最高のハードウエアでプレイしたいなら、PS5 Proの一択となる。

ただし、この戦略の障害となり得るのは、価格かもしれない。うわさによると、部品のコストや、利益率向上を目指すソニーの方針により、Proモデルの価格は600ドル(約9万円)につり上げられる可能性がある。

しかし全体的にみて、これはソニーにとってすばらしいニュースだ。PS独占タイトルですらないゲームが、新旧ユーザーによるPS5 Proの購入を促してくれる可能性がある。ただ、GTA6が本当に2025年に発売されるのかは、はっきりしない。長い間開発されてきたことは確かだが、GTA6はゲーム史上最も重要なタイトルの1つとなることが期待されており、他のAAA(トリプルエー)ゲームでは発売が当初の発表から何度か延期されることはよくある。実際にどうなるかを見守りたい。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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