時計

2024.01.21 15:00

時を紡ぐもの

Forbes JAPAN編集部

時を紡ぐ「デザイン」

回転速度が異なる3本の針を使って時刻を表示する。ただそれだけのことなのだが、腕時計のデザインは実に多彩だ。機能をかたちにした機能美や特殊な素材の個性、宝飾技術などさまざまなブランド哲学が表現されており、じっくりとディテールまで眺めていたくなる。

BELL & ROSS|BR 03 ブラック スティール

自動巻き、SSケース、ケース縦41×横41㎜。517000円〈ベル&ロス 銀座ブティックTel:03-6264-3989〉

自動巻き、SSケース、ケース縦41×横41㎜。517000円〈ベル&ロス 銀座ブティックTel:03-6264-3989〉

古い航空計器のデザインをそのまま腕時計にする前衛的な「BRシリーズ」は2005年にデビューし、ファッション関係者を中心に話題に。その最新作は、上下のケースを固定する四隅のビスや計器風のデザインは不変ながらケースを縮小。41㎜サイズとなって着用感が向上。ダイヤル上の「BR03-A」のAは自動巻き(Automatic)を指す。

CHANEL|J12 インターステラー

自動巻き、高耐性セラミック×SSケース、ケース径38㎜。数量限定。参考商品〈シャネル(カスタマーケア)Tel:0120-525-519〉

自動巻き、高耐性セラミック×SSケース、ケース径38㎜。数量限定。参考商品〈シャネル(カスタマーケア)Tel:0120-525-519〉

2000年にデビュー以来、デザインをほぼ変えずに継承されてきた「J12」だが、毎年ディテールにメッセージを込める。今年は宇宙への旅「インターステラー」がテーマとなり、星空をイメージしたダイヤルの上を、星があしらわれた秒針が回転する。時がゆっくりと流れていくロマンティックな時計となった。

BVLGARI|オクト ローマ クロノグラフ

自動巻き、SSケース、ケース径42㎜。1320000円〈ブルガリ ジャパンTel:03-6362-0100〉

自動巻き、SSケース、ケース径42㎜。1320000円〈ブルガリ ジャパンTel:03-6362-0100〉

古代ローマの建造物などに用いられ、繁栄や幸福の象徴でもある八角形をケースデザインに取り入れた「オクト ローマ」。その最新モデルは角をやや丸めて仕上げることで均整の取れたプロポーションに柔和な表情を加え、クロノグラフのプッシュボタンもケースになじんでいる。ブレスレットは着脱でき、付属のラバーストラップと交換可能。

HARRY WINSTON|HW オーシャン・デイト ムーンフェイズ オートマティック 42mm

自動巻き、18KWGケース、ケース径42.2㎜。11385000円〈ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーションTel:0120-346-376〉

自動巻き、18KWGケース、ケース径42.2㎜。11385000円〈ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーションTel:0120-346-376〉

3時位置ベゼルのデザインは、ニューヨーク本店のファサードからインスピレーションを得たもの。そしてダイヤル表現を楽しむためのオフセンターの時刻表示など、ハリー・ウィンストンらしい華やかさが詰まっている。ケースとダイヤルなどに計352個(約4.45ct)
のダイヤモンドをセッティングし、別格の輝きをつくる。

LOUIS VUITTON|タンブール

時計は下と同じ。スーツ 参考商品、シャツ99000円〈ともにルイ・ヴィトン/ルイ・ヴィトン クライアントサービス〉

時計は下と同じ。スーツ 参考商品、シャツ99000円〈ともにルイ・ヴィトン/ルイ・ヴィトン クライアントサービス〉

自動巻き、18KRGケース、ケース径40㎜。7381000円〈ルイ・ヴィトン クライアントサービスTel:0120-00-1854〉

自動巻き、18KRGケース、ケース径40㎜。7381000円〈ルイ・ヴィトン クライアントサービスTel:0120-00-1854〉

ルイ・ヴィトンのアイコンウォッチ「タンブール」が熟成を重ね、スポーティ&エレガンスなスタイルになった。「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」が製造する薄型ムーブメントCal.LFT023によってケース厚は8.3㎜となり、ケースと一体化したブレスレットが柔らかに腕になじむ。トーン オン トーンのダイヤルなど、すべてが極上だ。
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direction by Akira Shimada | photographs by Akira Maeda | styling by Makoto Yoshino | hair & make-up by HANJEE (SIGZO) | model by Asahina | text by Tetsuo Shinoda

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年1月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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