『GTA6』初のトレーラー、ついに5日夜公開へ 史上最大級ヒットゲームの続編

安井克至

ロックスター・ゲームスのロゴ(ssi77 / Shutterstock.com)

ロックスター・ゲームスが、新作『Grand Theft Auto 6』(GTA6)のトレーラー公開を今月7日のゲーム賞「The Game Awards」の最後まで待つだろうと思っていた人がいるなら、その予想は間違いだった。ロックスターとその親会社テイクツーは、授賞式の手を借りなくとも、長年にわたり待ち望まれていたトレーラーをついにお披露目することで、いつでも「GTA6の日」(あるいはGTA6の週、GTA6の月)を作り出すことができる。

ロックスターは以前、12月にトレーラーを公開するとしていたが、このたびその具体的な日時を米東部時間の12月5日(火)午前9時(日本時間同日午後11時)と発表した。


発表には、過去作の舞台となった都市「バイスシティ」の日の出とヤシの木のアートが添えられた。米マイアミをモデルとしたバイスシティが、21年ぶりにGTAの舞台となることはとうの昔にリークされていたことだ。シリーズ初となる女性のプレイ可能なキャラクターを含む2人の主人公が用意されているとの情報については真偽がまだ不明だが、トレーラーで公式に明らかにされるのは間違いないだろう。

現時点での発売予定時期は2024年後半とされている。トレーラーで発売日、あるいはより詳細な発売時期が発表される可能性は示唆されていないが、少なくとも後者は公表されるに違いない。テイクツーは投資家向け説明で、来年度に収益の急増を予想していると述べているため、少なくとも同年内に発売する予定であることを改めて示すことだろう。

とはいえ、GTA6はかなりの大型タイトルであり、最近はどのAAAゲームも発売日を1度や2度は延期していることから、テイクツーが何と言おうとも、発売が当初の予定の範囲内に間に合わない可能性はある。そうでないことを祈りたい。

GTA6は、予想に反する前代未聞の駄作にならない限り、史上最大級のヒット作となることはほぼ確実だ。GTA5の累計販売本数は1億9000万本と、バンドル(まとめ売り)されたものを除くAAAタイトルとしては他を大きく引き離す最大のヒットとなっている。GTA6が数年で少なくとも1億本を売り上げることは確実だ。さらにGTAオンラインとの相乗効果により、今後10年間で数十億ドルを稼ぎだし、そのころにはGTA7を投入してこのサイクルをまた繰り返すことだろう。

GTA6初のトレーラーの中身がたとえ少なかったとしても、今年のゲーム業界にとって最大級の瞬間となる理由は、ここまででおわかりいただけただろう。本記事の執筆時点で、トレーラー公開を告知したX(旧ツイッター)投稿は12分間で15万件の「いいね」を獲得した。これに先立ち、12月のトレーラー公開をアナウンスした投稿は、6万4000件のリポスト、56万3000件の「いいね」、4700万回の表示回数を獲得。おそらく、ゲーム関連のツイートとしては史上最も閲覧されたものの1つとなった。

火曜のお祭り騒ぎに備えるとしよう。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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