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2023.11.14 13:00

AIで出遅れたアップル、次期iOSで仮想アシスタント機能を刷新か

安井克至
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ここで注目すべきは、アップルがこのうちどれだけの部分をデバイス上に実装し、どれだけの部分をクラウドにオフロードするかという点だ。グーグルのTensorチップやクアルコムのSnapdragonチップに見られるように、次期iPhoneに搭載されるアップル製チップ(おそらくA18と呼ばれる)は、ハードウェアにAI機能が組み込まれている可能性が高い。

古いiPhoneユーザーは取り残される?

しかし、この取り組みは、次期モデルのiPhone 16シリーズにお金を払う気のある人たちにとっては良いニュースだが、他の古いモデルのユーザーは、AIのメリットを享受できるのだろうか? 彼らは取り残されてしまうのだろうか?

1つの選択肢は、機能の一部をクラウドに任せることかもしれない。負荷が大きいAI作業はクラウドにオフロードされ、残りの部分はiPhone上で実行される可能性がある。古いiPhoneの場合は、AI処理の多くをクラウドに移行する必要があるかもしれない。しかし、この決断は、可能な限り多くのユーザーデータをデバイス上に保持し、処理したいというアップルの姿勢に反する可能性がある。

アップルは伝統的に、将来の計画を明かさないが、Androidの主要プレイヤーが、AIを搭載したスマートフォンの提供において主導権を握っていることから考えて、iPhoneはそれに追いつく必要がある。アップルが正式にそれを発表することはないかもしれないが、筆者は来年、さまざまな情報源からその計画を耳にすることになると考えている。

アップルは来年のiPhone 16シリーズで、ようやくAI革命に参加することになるのかもしれない。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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