キャリア・教育

2023.06.27 17:00

日本人は何を達成するために「働き方をリデザイン」するのか

Forbes JAPAN編集部
──次作の執筆は始められましたか。

グラットン:まさか! まだテーマも決めていない。日本の人々はどんな本を望んでいるのだろう?

一方、私は68歳だが、いろいろな思い出をたぐり寄せ、それを書き出したところだ。ただ、人生を振り返ってみたかった。

若い頃、ヒッチハイクをしたことや、日本で安倍首相(当時)に会ったときのことも……これは貴重な思い出だ。

それとは別に、いま関心をもっているテーマは3つ。「友情」と「AIが私たちの生活をどう変えるか」、そして、スキルの評価法など、「スキル」全般だ。

ひるがえって、私はまだフルタイムで働いているが、どのようにいまも現役で仕事をこなしているのかについて書いてみたいという気持ちもある。私の出版エージェントは、次は50〜60代の人々に向けて書いてはどうかと、熱心に勧めてくる。アイデアはいくらか浮かんでいるが、目下のところ、あれこれ思案中だ。



リンダ・グラットン◎ロンドン・ビジネススクール教授。1955年生まれ。人材論、組織論の世界的権威。組織イノベーションを促進する企業Hot Spots Movement創始者。「働き方の未来コンソーシアム」を率いる。著書に、『リデザイン・ワーク』『LIFE SHIFT』などがある。

インタビュー=肥田美佐子 イラストレーション=ブルーノ・マンギョク

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