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2022.06.12 12:00

どのシーンにも合うジープ最強車が日本に上陸

坂元 耕二

Gladiator Rubicon/唯一無二の存在感とクオリティで人気急上昇だ。

アメリカで最も期待されたピックアップトラック「ジープ・グラディエーター」。2019年にアメリカで発売されたものの、3年遅れでついに日本に上陸した。最強オフロード4WD車「ラングラー」をベースとしたコンセプトをより強烈に主張したモデルだ。

「グラディエーター」と聞くと、ラッセル・クローが主演した映画「グラディエーター」を思い出すでしょうけど、その意味は本当に剣闘士だからね。シュワッツェネッガー主演の映画「コマンドー」に出てきそうな感じの車両だけに、グラディエーターはめちゃくちゃ存在感がある。

ということで、つまり、このクルマはオールマイティ=完全者の役を演じている。主な役はたくましいピックアップ・トラックだけど、オフロードSUV、ファミリーカー、そしてコンバーチブルも兼ねている。つまり、1台で4役だね。

横から見たグラディエーター

グラディエーターは、ジープにとってどんな存在かというと、“コマンチ”が1992年に生産中止になってから、初のピックアップ・トラックとなる大事な役を担う。多くのジープ・ファンは何十年も「ラングラーのピックアップ・トラックを作って欲しい」とずっと言い続けてきたが、ジープがついに、その熱望に応えたことになる。

しかも、長い間、仕様を検討した結果、日本市場に最もふさわしいグレードとパワートレーンに決まった。

アメリカでは、「スポーツ」と「アルティテュード」など、いくつかのグレードが販売されているけど、日本では一番激しいオフロードに適した仕様の「ルビコン」(←最上位モデルに冠する名前)のみの展開となる。また、本国にはV8とV6、ディーゼルとガソリンの2種類あるけど、日本仕様は3リッターのV6自然吸気と8段ATの組み合わせのみ。ちなみに、その価格は840万円。

さて、どんなクルマなのか。

Jeepのロゴ

全ての「グラディエーター」は4ドア、4WDで後ろに「荷台」がある。実は、トヨタ・タコーマや、フォード・レインジャーは日本で販売されていないので、日本市場ではライバルがいないことになる。このサイズじゃ当たり前だろう。同車の寸法はやはりアメリカン・サイズだ。全長はトヨタ・ランドクルーザーより600mmも長い5.6メーターなのに対して、全幅は50mm狭い1,930mmだ。キャデラック・エスカレードより20mmも長いと聞くと、その巨大さが伝わってくる。
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文=ピーター ライオン

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