キャリア・教育

2020.09.28 10:30

同僚の気分を損ねるのを心配すべきでない3つの理由

Photo by Mimi Thian on Unsplash

他人がどう感じているかを理解することは重要であり、有用なスキルのひとつだ。しかし他人の考えばかりに気を回しすぎていると、自分のキャリアや組織の成功を妨げる可能性もある。以下に、成功を収める人々が同僚の気分を損ねることを心配しない3つの理由を説明する。

1. エネルギーの無駄遣いになる


他人どう思うかを考えるのは、時間とエネルギーを要する。他人の感情について必要以上に深く考え始めると、他のことに使うべきエネルギーが浪費されてしまう。例えば、自分が下した決断について他人がどう思うかを考えすぎれば、生産性が落ちてしまう。個人の生産性が低下すれば、会社の生産性も落ちる。

一度決断を下したら、同僚がどう思うかを深く考える時間を少しだけとっても良い。その後は、前進すること。成功する人は、他人の感情を認識しつつも、それに邪魔されることはない。

2. 周囲からの尊敬を失う


リーダーに必要なのは、たとえ全員が賛同せずともチームや組織にとってベストだと思える決断を下したり、方向性を示したりすることだ。自分の決断が大きな変化を伴う場合、それに対する反応は2対6対2に分かれる。20%は自分の決断を全面的に支持し、60%が決定を受け入れ、残る20%は不満を抱く。自分の決断が他の人々に与える影響は考慮すべきだが、不満を抱く人がいて当たり前であることも理解しておこう。

他人の意見を気にしすぎると、自分の行動や判断に悪影響を及ぼし、さらに自分自身と組織の成功も妨げる可能性がある。成功する人は、他人がどう感じようと正しい決断を下せる自信と勇気を兼ね備えている。

一方で、最終的に自分の下した決断が支持されるためには、他の人々の意見に耳を傾けることも必要だ。人々の感情を考慮しながらも、それを自分が判断を下す際の唯一の拠り所にしてはいけない。

3. 進歩と成果の妨げになる


成功する人は、最善の決断は常に、量と質の両要素を考慮したバランスのとれたアプローチが必要であることを心得ている。他人の気持ちを判断基準にするのではなく、データを使ってビジネス上の決断を下そう。ある調査では、データを重視する企業はそうでない企業と比較して、収益目標を達成する可能性が58%高まることが示されている。

プロジェクトリーダーの人選であれ、チームの予算であれ、決断を下す際には感情を排することが、組織成功のカギとなる。リーダーは、どんな個人の感情よりも大きく重要な目標を達成する責任がある。

他人の感情を認識して理解を示すことも大切だが、それを自分のものとして取り込んでしまうと、害を生む。同僚の気分を害さないことばかりを考えていると、エネルギーを無駄に消費する上、周囲からの尊敬を失い、進歩を妨げる結果となる。

編集=遠藤宗生

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