職場での影響力を高める4つの手段

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仕事における成功は多くの場合、私たちがどれだけ他の人たちに影響力を及ぼせるかという点にかかっている。自分のアイデアがどれほど価値のあるものか同僚たちを説得するときでも、プロジェクトに対するアプローチの仕方についてクライアントに納得してもらおうとするときでも同じだ。

心の知能指数(EQ)の向上を目指す女性を支援するスライブオン・セミナー(ThriveOn Seminar)の創業者であるトレイシー・アダムズは、そうした影響力は自分の内側から生まれるものだと語る。それにも関わらず、私たちは肩書や組織内での役割など、外的な要因によって自分自身の価値観を左右されてしまうのだという。

たとえ会議に出席している人の中で自分が一番低い立場にいても、その場での影響力を高める方法はある。アダムズが薦める4つの方法を、以下に紹介する。

1. 印象を自分で決める

会議への参加の仕方によって、会議中だけではなく組織全体の中における影響力も変えることが可能だ。あなたが出席することで、会議にはどのような雰囲気がもたらされるだろうか──楽観的な視点?それとも、いら立ちだろうか。その点に注意を向けてみよう。

会議中の自分の態度がどのように評価されていたか分からなければ、出席していた信頼できる人に助言を求めてみよう。発言や伝え方、それらがどのように受け止められていたかなどについて、フィードバックしてもらうのだ。

2. 高い目標を持つ

自分の影響力を左右しかねないのが、職場の人間関係だ。アダムズは、組織内で自分よりも上の立場、リーダーシップを執る立場にある女性で、尊敬できると思う人をお茶に誘うなどして、話を聞くことを薦めている。その女性たちの話し方や議論の仕方、服装などを注意深く観察するのだ。

アダムズはまた、欲しい肩書だけではなく、1年後や5年後にどのような仕事をしていたいかについてよく考えてみるべきだと指摘する。

3. 態度に注意する

いつか手に入れたいと考えているポジションに、既に就いたつもりで行動してみよう。会議中には背筋を伸ばして座る、身を乗り出すようにして話を聞く、プレゼンは堂々とした態度で行う──そうしたことで、あなたに対する自分自身と他人の見方が変わる。

アダムズはいつも、出席者から自分の姿が見えない電話会議やオンライン会議でも、会議中は座らずに立っている。それは、「実行力」に違いが出るからだという。

4. リーダーの特徴を学ぶ

次に会議に出席するときには、その場で最も指揮権を持ち、存在感のある人に注目してみよう。その人の座り方、座る場所、会議中にどのようなことをして、どのような言い方でどのような発言をするか、観察するのだ。

そして、同僚との会議や家族との夕食のテーブルで、同じように行動してみよう。リーダーの特徴は、人から学んで身に付けることが可能だ。

編集 = 木内涼子

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