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2017.01.05 11:30

生理用品の「タブー市場」に切り込んだ女性起業家たち

ショルティは、女性が率いるヘルスケア企業にとって2016年は当たり年となったと語る。「政治家たちが私たちの体をコントロールしようと争う一方で、投資家たちの間では、これまで最もタブーとされてきた製品カテゴリーを熱心に支援する動きがこれまでになく高まっています。私たちの製品は、とうの昔にイノベーションを経験しているべきだったもの。投資家たちは、『破壊の機が熟している』分野を何よりも好むのです」

既存の婦人衛生用品は今、女性起業家らによって次々と現代向けに作り替えられている。その一例が、過去80年間にわたりほとんどその姿を変えていないタンポンだ。

ジョーダナ・キアとアレクサンドラ・フリードマンが立ち上げたニューヨークのスタートアップ企業LOLA(ローラ)は、オーガニックコットンを使用したタンポンやナプキン、パンティーライナー(おりものシート)をネット会員向けに販売している。同社は昨年12月、シリーズAラウンドで700万ドルを調達し、合計調達額を1,100万ドル余りにまで増やした。

現在のオーガニックタンポン市場は、2年前の同社立ち上げ時には考えられなかったほどの活況を呈している。最近の関心の高まりを受け、オネスト・カンパニーなどの比較的大きな企業からCora(コラ)といった新興企業までが、同市場に進出してきた。

キアは、そうした競合他社の存在を「嬉しく思う」と語っている。「(オーガニックタンポンは)2年前には、人々の気持ちをかきたてるようなトピックでは全くなかった。公の場でこうした率直な会話が交わされるようになるなんて、本当に素晴らしいと私たちは感じています」

フレックスのショルティCEOも同意見だ。「健全な競争は、投資家にとって素晴らしい兆候。短期間で競合するスタートアップが2~3社立ち上がると、投資家の頭の中には『これはトレンドに違いない。ライバルに先を越される前に、一番良い企業を選んでおこう』という考えが浮かびます」

さらに、女性起業家の機運の高まりを裏付けるデータもある。ファースト・ラウンド・キャピタルの調査によると、女性が立ち上げたスタートアップ企業は、男性のみの企業と比べ、成功を収める傾向が高いのだという。

ショルティは「投資家は女性CEOが男性CEOよりも有能であることを知っています。投資家らは、自分自身が抱えている問題を解決しようとする人々に投資したがっています。それは、私たちはたとえ困難に直面してもモチベーションをより長く保ち続けることができるからです」
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翻訳・編集=遠藤宗生

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