ライフスタイル

2016.11.23 10:00

エトロの「ペイズリー」にみる、伝統と革新の融合

上質な天然素材にペイズリーをジャカード織りにしたトーン・オン・トーンのショールは、ブルー(モデル着用)、グリーン、レッド、ネイビー、パープル、オレンジ、ブラックの全7色での展開。ショール 36,000円、スーツ240,000円(すべてエトロ/エトロ ジャパン 03-3406-2655)

物語の始まりは1968年にまで遡る。エトロ社を創設したジンモ・エトロは、上質な天然素材の上に、斬新なデザインと華やかな色をのせた、最高級のテキスタイルを生産するビジネスをスタートした。卓越した職人技と、クリエイティブなデザインの探求を要するこのアプローチは、その後の「エトロ」の方向性を決定づけていく礎となった。

その姿勢が明確な形となって現れたのが、1981年に発表した室内装飾向けのテキスタイル、アレダメントコレクション。ここで発表した独創的なペイズリーは、その後ブランドのアイデンティティを表す、代名詞的なデザインとして世に知れわたっていくこととなった。

そのほかにも、80年代に登場したハンドバッグや旅行用鞄などのレザーグッズ、ホームコレクション、そして90年代に発表したメンズおよび、ウィメンズのプレタポルテ・コレクション。そのすべてのコレクションにアイコニックなペイズリー柄が使われていることからも、「エトロ」というブランドの明確なアイデンティティがみてとれる。

今回、新しく発表されたペイズリージャカードショールは、トーン・オン・トーンのシックな装いで、ビジネスシーンでの装いにも最適。毎シーズン新しい姿を見せるデザイン性からは、「エトロ」の情熱、美を愛する心が、ひしひしと伝わってくる。

ペイズリーの歴史

カシミール紋様のペイズリーは、“涙のしずく”のようなモチーフが特徴的。メソポタミアでは、別名「生命の樹」とも呼ばれるナツメヤシの種子を表現したもので、人々とってはとても大切なものだという。やがてペイズリーは東から西へと伝播し、王室や貴族への贈答品として送られるショールのモチーフとなっていった。

ペイズリーの作成方法

鉛筆で下書きをし、その上からセーブルの毛でつくられた繊細な筆にのせた、テンペラの絵の具で色付けをしていく。これらは、すべて熟練された職人たちによるハンドドローイングによるもの。このあとは、多面的なシルクスクリーンプリントの工程に移る。そこでプリントフレームがつくられ、スケッチ画は素材にプリントされていく。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.28 2016年11月号(2016/09/24発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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